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このサイトでひとくちに「キツネザル」「レムール」と呼んでいるのは、マダガスカルに生息しているすべての原猿類のことを指しています。
マダガスカルとは、アフリカ大陸の東にちょこっとある島です。この島1ケでひとつの国(マダガスカル共和国)です。地図で見るといかにも小さな島のようですが、広さは日本の国土の約1.6倍もあります。
現存するキツネザルはほとんど皆、このマダガスカルに住んでいます(一部はコモロ諸島に生息)。その華麗なキツネザルファミリーの顔ぶれは下の図(島泰三著「親指はなぜ太いのか」(中公新書)を参考に作成)をご参照ください。太字がレムール類。カッコ内の種の数は、現存するもののみを数えています(亜種は含みません)。
それぞれのキツネザルたちは、形状や習性、住んでいる環境から食べるものまでそれぞれ皆違っているので、そのあたりの細かいことは近日別ページにてご紹介する予定です。



約6200万年前にレムール類は地球上に登場しました。5400万年前には様々な系統に分かれはじめ、イタチキツネザル類、コビトキツネザル類、インドリ類、キツネザル類へ分かれたのは4650万年前〜3790万年前のようです。
近頃パキスタンの3000万年前の地層からコビトキツネザル科のサルの化石が見つかりました。つまりレムール類はマダガスカルだけでなく、インド亜大陸でも古い時代には存在していたわけです。このインドでは絶滅してしまったコビトキツネザル類は、ほとんど同じ形のまま今でもマダガスカルで生きています。また、ここに真猿類はいません。
マダガスカルは他の地ですっかり絶滅してしまったキツネザルたちが、唯一生き残って繁栄を続けた特別な場所なのです。
しかし今、マダガスカルでは年々15〜30万ヘクタールの森林が焼き払われ続けています。このままでは35年以内にすべての森林が消滅する計算になります。キツネザルたちやその他の貴重な動物、植物が住む場所を奪われてしまうのです。また現在自然からの恩恵を受けている、そこに住む人々が生活に困窮することになるのも明らかです。この事の重要さを広く知らしめ、地道に救助活動をしていこうという動きがあります。そのひとつがどくとるアイアイこと島泰三先生の「日本アイアイ・ファンド」の活動です。考えているだけでなく、今、できることからはじめなくては、とキツネザルを愛でる会は考えています。