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2004,08,18, Wednesday
出島の話をすると、そんな昔のこと、と思われるでしょうか。たしかに歴史の教科書の中だけにしかもう出島は存在しません。埋め立てがすすみ、現在は陸の中に埋もれちゃっているのです。しかし、出島がかつてあった場所に、かつて建設されたままの工法で再現するという取組みがなされています。工事も着実に進んでいるようですので、何年か後には、歴史の教科書で見たイメージそのままの景観が復活するかもしれません。
出島の頃よりずっと以前から異国へ対し港を開いていた長崎には、異国の文物がまちの外観や人々の暮らしのなかに溶け込んで、今もあたりまえのように息づいています。昔と今は確実につながってるということを気づかせてくれるまちです。
長崎は年月をかけて、ごく自然に他国の文化を受け入れてきました。ゴシック建築の教会や中国風の唐寺、西欧風の石畳や煉瓦……昔も今も、これらはあって当然のものとして長崎人には慣れ親しまれてきました。16世紀にポルトガル人がやってきて作り方を教えてくれたカステラは、今でも長崎の定番おやつです。

いろんな国の文化が混じりあっている長崎文化をわかりやすく表現しているのが“くんち”です。“くんち”とは、長崎中心部の町が、町単位で毎年持ち回りで出し物を披露する、諏訪神社の秋の大祭です。
例えば唐人と仲良くしていた町は唐人に教えてもらった龍踊りなどを奉納しますし、オランダ人と仲良くしていた町はオランダ船の模型を造って披露します。それぞれの出し物が長崎の歴史と風俗を象徴しているのです。長崎の文化の多様性を感じさせる、ゴージャスなお祭りです。是非観てみてください。

街中を散策するだけでも、面白いものが見られると思いますよ。長崎人にとっては見慣れた光景でも、余所の方が見てビックリするものもあるハズ。
お墓に彫られた文字が金色で派手なことや、斜面に家がびっしり建っている光景に驚かれる方は多いです。お墓参り風景には、もっとビックリすること間違いなし。観光名所以外にも、見どころ満載ですよ。



| 長崎の常識 | 09:11 PM | comments (x) | trackback (x) |
2004,08,18, Wednesday
長崎はホントに坂が多いです。なぜならば、まちが山に囲まれており、平らな土地がわずかだからです。
大雑把な言い方をすると、中心地はすり鉢の底の部分がちょっと平らかになっているような場所に位置しています。あの有名な路面電車(チンチン電車)は平らなまちの部分を選ぶようにして走っています。でも、その路面電車を利用してお家にまで行きつける人は少なく、坂をのぼらないとたどり着けない斜面に住んでいる方も多いです。
容赦ない急坂道や階段も多いし、細い道も多いです。でもそのおかげで、お年寄りにも(否応なく鍛えられて)足腰の丈夫な方が多いし、自転車の盗難件数も日本一少ないのです(…そもそも自転車がないから)。
ゆき姫の実家を例にとってみると、バス亭からお家まで、坂&階段の上り下りは3回あります。もちろん自宅脇に車を横付けできるような広い道路はありません。駐車場までは坂を上って約5分。こういうお家はよくあります。救急車がやってくるのも大変なんです。

JRも平坦なところしか走っていませんので、生活の足として利用できる人はわずかです。町の中を移動する場合は、路面電車かバスがメインになります。
ちなみに長崎人はJR線のことを“汽車”と呼び、路面電車のことを“電車”と呼び、区別しています。長崎人から見ると「電車で東京に行く」のは不可能なことなのです。「電車で東京? どげんして行くとやろか。赤迫までしか行かんとに」という有名な小噺があるくらいです。

坂、といえば、長崎には猫が多いように思えます。猫は坂によく似合います。しなやかに坂や階段をのぼりおりする姿は芸術的でさえあります。
悟りすましたような目をして静かに階段に座っている猫を眺めていると、なんともエキゾチックな気分になります。とても絵になる光景ですので、写真撮影などを趣味にされている方には坂路探索がオススメです。

生き物の話が出たついでにもうひとつ。長崎市中で空を見上げると、大きな鳥がく~るくると旋回している光景をよく見ます。カラスにしてはやや大きく、地上に降りてくることもありません。
ありゃ何だ!? 答えは“とんび”です。東京の人にこの話をしても、8割方は信じてくれません。でも、本当なのです。
たとえ街中であろうと、眼鏡橋の架かっている中島川あたりに行けば、彼らの姿は容易に見つけられます。川に泳ぐ鯉や、あなたのお弁当などを狙っているのです。屋外でモノを食べる時は、上空に注意!

長崎では、ちょっとそこいらをウロウロしてて気づくと、いつの間にか高台にいた、という事も多いです。高いところから眺める長崎の港やまちの景色はいいものです。観光名所・稲佐山から眺める夜景は10万ドルの夜景、なんて言われてもいるようです。香港のような毒々しいまでの派手さはありませんが、長崎というまちの広がりを目で実感していただくためにも、稲佐山はおすすめです(昼も夜も)。ただし、長崎の若者達の間には、「稲佐山にカップルで行くと別れる」という伝説があるそうです…(kazuさん、情報提供感謝です)。



| 長崎の常識 | 09:05 PM | comments (x) | trackback (x) |

  
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